2013/08/30

ナマケマナ

先月出版されたキルヒャーの邦訳本「普遍音楽」。
プレトリウスと同じくらいはまってます。おもしろい。

内容(「BOOK」データベースより)

『普遍音楽』は、一七世紀に記された最も重要な論考のひとつであり、バッハやヘンデルら後代の作曲家たちに多大な影響を与えた。しかし、好奇心のかたまり であり、奇事異聞のこよなき愛好者であるキルヒャーの想像力は、音楽史の枠にとどまることがない。彼は彼の時代までに行われていたほとんどの作品形式につ いて、ていねいに論を進める一方、ひとたび古代音楽を俎上にあげると、その空想力と妄想力は全開となる。ナマケモノの歌、歌う魚、猫オルガン、拡声器、盗 聴装置、会話する彫像、イオリア竪琴、自動作曲機械などの不可思議な事物が次々に登場。さらに実験的音響論は、「音は光をまねる猿である」という主題のも とに語られ、宇宙の神秘と真理はパイプオルガンの音と構造の中に見出される。驚異に満ちたアタナシウス・キルヒャーの伝説的代表作、本邦初登場。



なまけもののくだりが、衝撃的。

ナマケモノの不思議な声
音楽が新世界で初めて発明されたとするなら、その起源はまさにこの動物にあると推測すべきだ。その性質と形状は全く異常で、その動きが実にゆったりとしていることからナマケモノと呼ばれている。・・・・・・・(略)・・・さて、この動物は夜以外に声を聞かせる事がない。加えて全く不思議な声であり、ウト、レ、ミ、ファ、ソル、ラ、ソル、ファ、ミ、レ、ウトと音階を上行下行する。それぞれの音の間に、ソスピーロまたは半終止をおくが、これは学童が音楽の最初の基本を歌うのと何ら変わりはない。・・・・・本文より引用。


わたしのぐうたらもナマケモノの境地まで行けば、なにかしら見出せるのかもしれません。。




キルヒャーの曲。Tarantella Napoletana 
カッコイイ。

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