2011/05/29

ムッファト。

先週の古楽アンサンブルの復習です。
ゲオルク・ムッファト(Georg Muffat, 1653年受洗 - 1704年)はフランスで生まれですが、主にウィーンで活躍した作曲家。本人はドイツ人としての意識が高かったようですが、フランスバロック界の大作曲家リュリに師事したり、その後イタリアの作曲家兼ヴァイオリニストであるコレッリから影響を受けたり、様々な国の特色を吸収した作曲家ともいえそうです。

その中、私たちが演奏したのは、室内楽曲集《アルモニコ・トリブート(音楽の捧げもの)Armonico tributo 》(1682年)の中からソナタ5番。動画はその中の5曲目パッサカリア。
順番としては、Allemanda、Adagio,Fuga,Adagio,Passagaguliaと続きます。





彼は管弦楽組曲集《フロリレジウム(音楽の花束)Florilegium 》(1695年)の第二巻の序文の中で、弦楽器のボーイングの決まりごとについて言及しています。
冒頭はこんな感じ。
もっと続きます・・・・
今回私たちは、(アルモニコ・トリブートが出版された年は、フロリレジウムの出版年より前ですが)このムファットの言及したセオリーに遵ったボーイングで演奏を試みてみました。
しかし、具体的に演奏をする際、多々弾き辛い箇所がでてきて、全てをこの法則に従って演奏するのは難しいトコだな、と思いました。

2 件のコメント:

  1. ウィーンっていうよりザルツブルクかな…ウィーンにはシュメルツァーが、ザルツではビーバーがヴァイオリニストになっていたので、ムファットはザルツのオルガニストにしかなれなかったのです…

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  2. コメントありがとうございます。おぉ!なるほど、そうですか。勉強になります。
    当時、だれもかれもが、このムッファトの一拍目をダウンしたがる奏法だったので、それに対抗してジミニアーニがアップダウンをずっと繰り返すセオリーを発表した・・・と先生か友人から聞いたような・・・
    私はちょっとまだ勉強不足ですが、興味深いです。

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