2012/11/03

クラシック弓


修士リサイタルのチラシが出来ました。詳細ページ

素敵な共演者の皆さんと、 今回は、古典に取り組んでみようと思います。
フォルテピアノは、大学にあるヴァルター。A=430Hzで、調律はバロッティ。




写真下から、バロック弓、クラシック弓、現在使われているモダン弓、となっています。
もともとサロンやそう大きくない会場での演奏を目的として作られていた楽器であるヴァイオリンが、時代とともに、大きなホールで不特定多数の人への演奏が求められるようになり、より大きな、より強く遠くまで届く音が求められるようになりました。
その結果、ヴァイオリン本体だけでなく、弓も改良の路を辿ります。

バロック弓(中世の弓もありますが・・・)~モダン弓へと変化してきた弓の歴史の中で、一番わかりやすいのは何と言っても形の変化だとおもいます。
名前の通り弓なりの形をしていたバロック弓は、木のしなりを最大限に使い、より強いしなやかな音をだせるようにするため、逆向きに反った形のモダン弓へと徐々に改良されていきます。

今回私が使う弓は、そのバロックからモダンへ移ろう過渡期に使われていた「クラシック弓」。
バロック弓よりは、比較的モダン弓に近い使い心地ですが、モダン弓には出すことのできない柔らかく軽やかな音色が魅力的。モーツァルトやベートーヴェンたちもこの形の弓でどんな風に演奏していたのかと思いを馳せながら演奏していると、感慨深いものがあります。


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