2012/09/08

ロングロングアゴ

断章。

私が好きな例は、私達の中耳にある三つの小さな骨、ツチ、キヌタ、アブミである。これらの骨は、現在は音を聞くためだけに使われているが、そのうちの二つ(ツチとキヌタ)は、私達の祖先の爬虫類では下顎骨の一部として、ものを噛むのに使われていた。爬虫類は大きな獲物をのみこむために、複数の構成要素とちょうつがいからなった、融通性のある顎が必要だったが、哺乳類は単一の固い骨(歯骨)で木の実を砕いたり穀類のような固い食べ物を噛んだりする事を選んだ。そこで爬虫類が哺乳類に進化したとき、顎骨のうち二つが転用されて中耳の中に組み込まれ、音を増幅するのに使われることになった(これは、一つには、初期の哺乳類が夜行性で、生存の為に聴覚に大きく依存していたためである。) ・・・・「脳の中の幽霊」 ラマチャンドラン著

ぱらりと読んでいたチャンドランさんの本の中の一節。
そうだったのか・・・・
私は専門じゃないのでよくわかりませんが、生命とは不思議なものです。
ツチ、キヌタ、アブミからなる3つの小さな骨。キリストの三位一体にしろ、三種の神器にしろ、
世界中にあふれている「3」という数字のもつ縦横無尽のフシギには目を見張るものがあります。

今日はこれから洗濯物を干して、発表会へ行ってきます♪

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